50周年記念事業 生産者とつながろう!プレ学習会開催報告(常盤養鶏、三和油脂、野川食品)

企画名:とことん国産米から生まれる米油とトキワのたまご

日 時:6月24日(日)10:00~12:00

場 所:南部コミュニティセンター(米沢市)

生産者:常盤養鶏、三和油脂、野川食品

参加者:31人(役職員含む)

主 催:8中ブロック運営委員会

3生産者による贅沢な学習会となりました。

 三和油脂の山口さん(中央)、野川食品の野川さん(左)、常盤養鶏の唐牛(かろうじ)さん(つなぎ姿)の順でお話をお聞きしました。

1.       「三和油脂」米油1500ml=10kg米糠

 原料は国内産100%。だから遺伝子組み換えの心配がありません。米油を製造している製油所は国内で5社、東北では三和油脂だけとなっています。日本で生産される食用油は、主に大豆油となたね油が中心で、米油は4%ほどと少ない状況です。米糠は酸化しやすい弱点があるため、原料は青森から関東の近場のものを使用しています。お米と違い米糠の分別はできないため、信頼のある生産者の原料を使用しています。1日100tの原料が必要となるため、放射能の心配もあって原料を集めることが大変です。放射能検査は、理研分析センター(鶴岡市)にて「ゲルマニウム半導体検出器」による検査を実施、不検出(検出限界1 Bq/kg/ヨウ素-131、セシウム-134及びセシウム-137)となっています。(三和油脂のホームページで確認することができます)。

 製造過程では、ノルマルヘキサンを使用しています。1.5ℓの米油を作るのに、10kgもの米糠を必要とするため、物理的な圧搾だけでは限界があり使用せざるを得ません。ノルマルヘキサンは68℃~70℃で気化するため、製造時に回収され混入の心配がありません。

※     ノルマルヘキサンとは、油分を抽出する際に使用する石油系の溶剤

 

 

米油の特徴としては、

①     軽くてサラッとしているので胃にもたれず、ドレッシングやマヨネーズにも使えます。

②     「油酔い」が少なく使いやすい。

③     加熱に強いため酸化しにくく、天ぷらなど揚げ物や炒め物にも最適。

④     国産原料のため遺伝子組み換えの心配がない。

 

2.       「野川食品」オール国産

 みんな大好きな「たわらっ娘」の生産者が登場です!今回はフライヤーを持参していただき、その場で「ドーナツ・厚揚げ」を揚げていただきました。やはり揚げたてはうまいの一言です!今回持参していただた米油は6回揚げたものでしたが、酸化しにくいことからもわかるように油臭さもなく、カラッと揚がりました。

 一般的な油揚げは、190℃~200℃の高温短時間で揚げるため安価なものの、柔らかさがなくおいしさが失われます。「たわらっ娘」は140℃で揚げて、その後高温の油に移して2度揚げ、時間は40分もかかりますが、ふんわりと柔らかいおいしい油揚げとなります。

 米油については、三和油脂さんから特徴を伺い、野川食品さんから使用している体験をもとにお話をお聞きし、それぞれの角度から消費材を知ることができました。また、生産者同士のつながりも感じることができました。

※高橋徳治商店(石巻)の練り製品も三和油脂の米油を使用

 

「たわらっ娘」消費材開発まで…

 最初、生活クラブから「国産原料と米油、消泡材を使わない油揚げ作ってください」と言われた時は驚きました。大豆は国産原料を使っていましたが、油は安価な大豆油を使用し、消泡材は使うのが当たり前だと思っていました。油を変えることは容易なことではありません。他の油が混入しないように、業者からタンクに鍵をかけられるほど。しかし、揚げてみたらびっくりするほどカラッと揚がり、酸化しにくいことがわかりました。ここで初めて全面的に大豆油から米油に替えて、現在の野川食品で作っている製品が米油で揚げることになったのです。消泡材については、製造中に水を足したところ、一定効果がありすぐに問題が解決しました。これでようやく組合員が求める消費材となったのです。大豆は置賜の指定している生産者の川西、高畠、南陽産を使用いています。

3.「常盤養鶏」飼料米の食味値95=魚沼産のコシヒカリ!?

 常盤養鶏場は今年で53年目に入り、東北では一番歴史のある養鶏場です。生活クラブには国産鶏「ゴトウもみじ」の卵を供給しています。そのエサには飼料米を40%与えている「こめ育ち鶏」です。ニワトリは米が好きなようで、米を選んで食べているようです。実はこの飼料米、食味値が95なんです!なんと、魚沼産のコシヒカリと同等の数字。おいしく食べるわけですよね。また、エサの色が黄身の色に影響するため、こめ育ち鶏の黄身はお米のように白っぽいのが特徴ですが、黄身の色で栄養価は変わりありません。

 鶏舎の匂いについて、トウモロコシ主体の鶏舎と飼料米主体の鶏舎では飼料米の鶏舎の方が匂わないそうです。また、出荷の際には市販品の卵は洗っていますが、生活クラブの卵は洗っていません。洗うとクチクラ層がとれ、表面の気孔からサルモネラ菌などの細菌が侵入しやすくなるため洗ってないんです!飼育環境は、光や風が入る鶏舎でゲージ飼いをしています。野鳥などからの侵入を防ぐためにネットを張っています。すずめも入らないくらいのものです。サルモネラ菌の原因とされるネズミ対策は、週1回業者に依頼し駆除をしています。加えて鶏糞を使った土作りによる稲作に取り組み、収穫した飼料米をニワトリに与える。未来に向けた循環型農業の形が見えます。卵の保存について、夏場の暑い時期以外は、基本的には冷蔵庫には入れず、風通しの良い涼しいところで保存可能です。

1日2個食べればコレステロールは下がる!?

 卵はバランスのとれた食品です。卵のコレステロールについては迷信だそうで、悪玉コレステロールを下げる働きのあるオレイン酸やリノレン酸などが多く含まれています。現に青森の組合員や常盤養鶏の石澤会長は卵を1日2個食べ続けてコレステロールが下がりました。

 

最後に唐牛さんより、

「日本海を汚さない取り組みをしていきます。」と話をしめくくられました。

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