東日本大震災 支援活動から学んだこと
6月22日(水)生活クラブやまがたセンタ-本部2階会議室にて、ボランティア山形の副代表 丸山弘志さんを講師に迎え、地区担当職員を対象とした講義が行なわれました。
初めに 「今こそ力になりたい ~神戸から被災地へ~ 」のビデオを観ながら、震災後を振り返りました。ビデオの中身は、神戸市の被災地NGO協働センターの活動に密着した内容でした。
地震発生4時間後には先発隊が神戸市を出発。
しかし、阪神大震災の時には発生しなかった「津波」や「原発問題」が大きな壁に。
「まずは細かい情報を集めて小さな拠点をたくさん設けて、点から面へ広げよう・・・。」
そして、米沢市の結いのきが拠点に。
被災者の立場で考えた行動として、阪神大震災を教訓とした基本的な支援活動のマニュアルが早速作成された。
(支援物資の呼びかけであれば ”衣類は不要” ”1箱に1種類の物資を” など)
次に丸山さんが撮影してきた写真を観ながら丸山さんの活動の3ヶ月間を振り返りました。
新燃岳の噴火で火山灰を被った野菜を避難者の食材に → 被災地同士がつながった
米沢市のボランティア → 総勢850人が登録
阪神大震災の支援活動時に生まれた「足湯」 → 避難者の思いの吐き出しに効果を発揮
もちをつき大会 → もちをつくことが避難者のストレス解消に
福島県の飯館村ではこれまでで最高の放射線量を目の当たりにした
・・・など、米沢市営体育館での活動や、身震いする程の各被災地での活動内容もお聞きしました。
「講義で学んだこと」
①ボランティア山形の役割
中間支援組織・ボランティアコーディネイト・物流ハブ機能
避難者のケア・復興に向けて政策提言・雇用の創出
②被災者が今必要としているもの
生活雑貨・飲料水・夏服・義援金
③災害に備えて何が大切か
本能を磨く・情報リテラシーを鍛える・自分で判断し行動する
⑥課題
◇雇用の創出
◇被災地のグランドデザインをどう描くのか
◇何よりも災害は終わったわけではない!
未だに余震が続く中、この3ヶ月間を自分なりに振り返ってみても「災害は終わったわけではない」という警戒感は決して削除してはならない考えだと痛感しました。
被災者、避難者の立場で物事を考え、自分が被災者になる可能性も踏まえて、「本能」というものを磨いていきたいと思いました。
事務局 佐藤