生活クラブグループ「エコライフのつどい」報告
2011年11月2日(水)新宿文化センター3階 小ホールにて、
生活クラブ連合会「サステナブル活動推進連絡会」が行なわれ、今年で4回目となる「エコライフのつどい」に参加してきました。生活クラブグループのグリーンシステム活動について各単協の活動報告を共有し、今後に繋げるつどいです。
今年度も、やまがた単協は8月累計実績を元にしたデータで回収率上位となり、今回はパネリストとして参加しました。
やまがた単協からは環境委員会担当の清水理事がパネラーとして参加しました。
第一部 基調講演 ~どうする?!日本のエネルギー問題~
「石油ピークと3.11後の持続可能な社会(生産・消費・暮らし)を考える」
石井 吉徳氏/東京大学名誉教授(もったいない学会会長)
「石油ピーク」という言葉の説明から、エネルギー資源の地球規模での現状を聞き、参加者に地球環境、資源について今後どう考え、どう行動(活動)するか問題提起されました。
「石油ピーク」とは地球資源として限られていて、現在はもうピークに達している。原発が問題視されているが、化石燃料資源と比較すれば原子力エネルギー使用量は少なく、代替のエネルギー資源はない。石油がなくなれば流通がストップする。
いかに私たちの生活に影響があり、今後の暮らし方が大事になるかということを様々な例から話されました。
第一部 パネルディスカッション
組合員:やまがた、北海道、神奈川 生産者:タイヘイ㈱、コーミ㈱
各単協パネラーのグリーンシステム活動報告
報告はやまがた単協がトップバッター。環境委員会通信の発行、新加入者へのフォローを地道に行なったこと。回収率には入りませんが、ビン牛乳への一本化でビン牛乳を飲む仲間を増やす活動と共に牛乳びんの返却方法の周知、牛乳びんと同じように他のびんも返却するという意識づけができた。
リユースびんの回収率を上げるには加入時の丁寧な説明、リユースびんの消費材を利用することが大切。今後は回収率80%を目指して環境委員会通信の発行や、組合員と会い伝えるという活動をしていきたいとの報告でした。
続く神奈川はグリーンシステムの歴史が古く、環境問題を解決したいという想いから古紙、空き缶、空きびんの回収などの活動を経て現在のグリーンシステム活動に繋がったという歴史を報告されました。北海道は連合会以外でも(地元の業者、生産者)リユース活動を行なっているので、組合員の意識は高いと感じているとのこと。
生産者からのリユースビンの扱いについて
タイヘイ㈱コーミ㈱ともにリユースびんの洗瓶後の検査には相当神経質になられていること。再使用できない瓶が多いと洗瓶、検査に掛かる経費は新瓶を扱うより大きな経費が掛かってしまうこと。一番大切なことはびんを大切に扱うこと。それを多くの組合員が知っていること。消費材をたくさん利用すること。と両者は同じことを言っておられました。
環境問題は知れば知るほど難しくだんだん大きな規模の話しになりがちですが、やはり基本に戻って自分が出来る範囲の小さな事で、地道に怠ることなく続けていくことが大事だと感じてきました。