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東日本大震災 被災地訪問

 

延べ130人の組合員が被災地を訪ねました。

 4/14(土)、4/21(土)、4/28(土)の3回にわたり、昨年3月に発生した東日本大震災から1年が経過した被災地「石巻市(宮城県)」の生産者を訪ねました。当初は10人規模の参加で計画していましたが、予想以上に参加申し込があったため、大型バス1台を手配し、計3回に分けて、延べ130人もの組合員が被災地に足を踏み入れました。

風化させてほしくない

 この被災地訪問は、練り製品の生産者「高橋徳治商店」の高橋英雄社長から、「組合員をぜひ被災地に連れて来て欲しい、そして決して風化させて欲しくない」と話されていたことがきっかけでした。また、組合員である私たちができることは、継続的な消費材の利用のほかに、現地の経済的支援として昼食やお土産の購入などでお金を使ってくることを目的としました。

 

人と人とのつながり

 高橋英雄さんは、今震災により当時の本社工場内に大量の瓦礫やヘドロが溢れかえっている惨状を見た時、正直再開に一歩踏み出した今の姿を想像することはできなかったと言います。後押ししてくれたのは言うまでもありません。生活クラブを初め、全国で取り引きのある人たちが来る日も来る日も訪ねてきてくれて、電気も水道もないところで懸命にヘドロや瓦礫をかき出してくれました。また、1,200名を超える「ピースボート」を初めとするボランティアの力があって、震災から7ヶ月経った10/1、待望の「火入れ式」を行なうことができたのでした。

 

 丹野商店(やまがた独自生産者)の丹野社長は「せっかく石巻まで来たのだから女川をぜひ見て欲しい」とのことで、工場見学後バスに乗り込み、女川まで同行して当時の被災状況などを話してくれました。女川は津波の被害が甚大で、道路両側に建っていた住宅は流され、庁舎前の交番が土台ごと横倒しになっている姿を見て、その破壊力に唖然としました。

 私たちにできること

 この被災地訪問を通じて、高橋英雄さんが言われた「被災地の現実を直視して被災地とつながって欲しい、そして決して風化させて欲しくない」という言葉の意味がわかったように思いました。実際に現地に足を踏み入れた私たちは、自分の目で見てきたことや聞いたこと、感じたことをまわりの人たちに伝えなくてはなりません。また、なくなっては困る私たちの生産者の直接支援に、共同購入で利用し続けることや仲間を増やすことも大切です。またこの経験を通して、生活を見直すことも求められています。未来を変えることは今を変えていくことになります。希望ある未来とするためにも私たちが生活のあり様を変えていくことが責務であることを忘れてはなりません。

 

被災地訪問企画は、支部を超えて、住んでいる地域を超えた組合員同士の交流がありました。組合員同士のつながりの創造を目的として、生活クラブやまがた創立50周年記念事業として取組みました。

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