50周年記念事業 生産者とつながろう!プレ学習会開催報告(ひなた村)
企画名:影法師♪ひなた村の畑を見に行こう
日 時:6月7日(木)10:00~13:00
場 所:長井市時庭
生産者:ひなた村(遠藤孝太郎、横沢芳一)
参加者:25名(役職員含む)
主催:8中ブロック運営委員会
<内容>
1.生産者の遠藤さん、横澤さんと対面
参加者は横澤さん(生産者)の自宅隣の少林寺道場に集まり、自己紹介を行いました。その後は早速「行者菜」の畑に向かいました。
生産現場を見ながら、疑問や質問が飛び交い参加者は聞き入っていました。
宇都宮大学農学部のグループが「行者にんにく」を「ニラ」と交配させて生まれた新しい野菜です。ビタミン類も多く含まれており、ニラと比較してもビタミンAとBが15%、葉酸は20%も多く、特に葉酸は貧血や動脈硬化の予防効果や認知症予防にも効果があると言われています。見た目は「にら」に近く、収穫までの養成年数も、「行者にんにく」は5~7年を必要としますが、「行者菜」は約1年ですみ、収穫期間は約4か月と長いのが特徴。
2.2006年4月に試験栽培契約を結びました。
行者にんにくの自生地である東北に根付かせたいと、長井での産地化を目指しました。まずは地元で土台をしっかりと作っていきます。(個人では品種の権利があるため栽培はできない。)
ニラと同様、収穫してもまた伸びてくるため、同じ株から年3~4回は収穫できる。夏は成長が早いため香りが落ちるが、寒くなると大きくならない分香りが凝縮されおいしくなる。栽培時においては、匂いが強いため害虫もあまり寄ってこないので基本的に農薬は必要としない。しかし追肥が必要のため鶏糞と化学肥料を使用している。品質の安定化のために化学肥料は使いざるを得ない。有機肥料と化学肥料は栽培環境によって異なるものの、効き目にはそれぞれ差があり、有機肥料が30日以上かかるのに対し、化学肥料は20日程で効いてくる。
更なる利用結集で有機肥料に変えていく余地はあるとのこと。
畑で収穫をしてその場で生で食べました。食べ始めはニラの香りが広がりますが徐々にニンニクの味に変わります。しかしニンニクの様に辛さが長続きせずすぐにとれます。熱をかけると匂いが飛んでしまいます。
昼食の準備では、行者菜を使い餃子を手作りしました。餃子の皮も生活クラブの消費材を使い、豚ひき肉と行者菜を同じ量混ぜ合わせたものをみんなで包んでいきました。その他にもお母さん方に作っていただいた行者菜料理が並びました。ご飯も地元の「さわのはな」をいただきました。とてもおいしかったです。
少林寺道場にて生産者兼ミュージシャンの遠藤さんと横澤さんの「影法師コンサート」も開催され、5曲を熱唱されました。それぞれの曲を作るキッカケなどを聞き、あい間あい間には笑いがあり、贅沢で楽しい時間を過ごすことが出来ました。
当日は曇り空でしたが雨も降らず、涼しいなか見学することが出来ました。
米作りにおいても、あいがも農法で減農薬への取り組みもされ、一生懸命にまじめに作り続けている姿が伝わってきました。10月20日(土)ビッグウィングでの「大試食会」にも来てくださいますので楽しみです♪
地産地消の代表的な消費材です。みんなで利用結集し、消費材を育て地域に根ざしたものにしていきましょう。